出番のない演奏会

昨日、本番を聴きに行った。

自分の所属するオケの演奏を客観的に聴く、というのは非常にしんどい。
と、しみじみ感じた次第。

んー、何と言うか、精神的にきつい。
不甲斐ない、歯痒い思いを抱えつつ
だからといって自分の居場所は其処にはない。

もし出ていたら、もう少しマシな演奏になったか?
と問うても無駄な事は、充分すぎるほど分かっている。

出ないと決めたのは自分自身だけれど。
本番特有の、あの昂揚感･身体に漲るエネルギー･精神の興奮状態が
すぐそこにあるのに、手を伸ばせば届くのに
自分の中にはない。
お休みしてしまった以上、自分は部外者なんだなと再認識。
本番を終えた面々の気だるい疲労が物凄く羨ましく見えた。


やっぱり、演奏会は出てなんぼ、ですなぁ。
自分で決めたことだから、誰にも非は無く。
何だか不完全燃焼の自分。



個人事情で「出ない」選択をして、ようやく分かったこと。


私は、オケが無いとダメになる。
精神的に、芯を失うような感じ。
ふにゃふにゃで、どうにもへたれな自分がどんどん幅を利かせて
救いようの無い人間像が出来上がって行く。
どこまでも堕落。
今もまだ、身体の中が澱んでる。
こんな自分は、どうにも嫌だ。
さいてー。。。
身体も心も、何だか不安定。


私ってつくづく、好きなものによって生きてるんだと実感。
仕事はあった方がいいけど
仕事のために生きてるわけじゃ無い。

もっと健全に生きよう。
そのためにはやりたいことを全力で全うする以外に無いんじゃないか。


今日のためにそそくさと退散したのに
結局、出社遅れてしまった。
こんなことなら打ち上げ最後まで居ればよかった、と思ったりするけど
でも居心地は悪かっただろうしね。
自分が何をした訳でもないのに「打ち上げ」って気分ではなかったし。


それでも、みんな優しくて凄く嬉しかった。
「このオケにはへーかが必要です」って。
その発言は何よりもココロに響いた。

キミがどの位本気で言ってるかわかんないけど(苦笑)
それでも、今の私にとっては拠り所になっちゃいそうなくらい。
嬉しかった。

当たり前のように私の居場所を用意していてくれる貴方達も
私にとっては一番の宝。
一緒に居ていいんだって言ってくれてる気がして
ほっと落ち着ける仲間だってあらためて身に沁みて
凄く安らいだ。

もう、無理するのはやめよう。
私は私でいい。
このつながりは捨てられない。


好きなものは大事に大事にしたい。
それで、いつか破綻したら、それはその時考えよう。


オケの中で音楽を奏でる楽しさ。

そういうものが、私の根幹にあるって分かっただけでも
今回休んだ価値はあるのだ。

人生の最優先事項が決まった?(笑)

そうかもね。
いつまでもココには居られないということだ。
そろそろ真剣に、次のあり方を考える時期なんだなって思う。

仕事は二の次。
何やってたって生きていける。

でも
オケが無くなったら私は死ぬ。
息ができなくて、身体に澱が溜まって
苦しくて気持ち悪くてどろどろになりそうだ。


こんなにのめり込んでるとは気付かなかったよ。
あらためて、アホやね(苦笑)

どうしようもないね。
諦めよう。
これが自分の実態だ。

タグ：音楽 本番 後悔先に立たず オケ馬鹿 演奏会

コメント 3

それだけ、好きになれるものがあるって幸せなことだね。
私は、そうじゃないかもしれない・・・
確かに、吹くところがなかったらあまりにも寂しいので、
これからも、休団費は払っておこうと思いましたが。
by 浦島太郎 (2008-09-08 16:29) 

そうね、ほんとに「馬鹿」なんだと思うよ(＾＾;)
好きじゃなかったらここまで続いてないだろうしね(苦笑)
常々、「頭悪いよなぁ」と実感しております、ハイ。
そちらでも何とかオケ見つかったみたいだね～。よかったよかった♪

また一緒に演奏できたらいいな。楽しみにしてますよ(._.)ﾉ
by ひろころ (2008-09-08 17:53) 

>浦島どん
nice! ありがと。　また一緒に演奏したいね。いつかの機会を楽しみにしてます。
by ひろころ (2008-09-24 01:20)